このところ、私の多頭飼育時代の記事などを書いているのだけれど、多頭飼育が大変なのかどうかというのは、同じ頭数でもみんなが元気なまま最後まで進むのかそうでないのかではだいぶ違う。
何匹までが楽で、何匹を超えたらきついというはっきりとした数字もない。
念のために書いておくと、私は「自分が頑張ったんですよ。」「大変だったんですよ。」ということを伝えたいわけでも不幸自慢をしているわけでも無くて、かわいくて健康なまま多頭飼育が続くばかりではない、想定外の大変さもありますし、飼育することと飼育し続けるということは全く別物だという自分の記録を書いています。
崩壊寸前の多頭飼育を終えた後、私は2018年まで老猫2匹とプルの3匹の猫と夫と暮らしていた。
3匹が健康であれば問題はなかった。
うちの場合は違った。
条件はほぼワンオペ、フルタイムの残業多めの兼業主婦、子供ナシ
ものすごくお世話が必要な老猫いっちゃん、それなりにお世話が必要な老猫チャチャ、その分後回しになりがちな若くて健康なプルという組み合わせだった為、同じ3匹でも大変だった。
最高齢のいっちゃん。
旅立つ半年前あたりから、後ろ足は徐々に筋力が衰えて動かなくなり、最後は前足の力だけで動いていた。
もちろん猫砂トイレは使えない為、ペットシーツを敷き詰めたゲージで過ごしていた。
吸収率がいい大判のペットシーツを使っていたので、結構これが高価だった。
2015/10/4 まだ元気な19歳。
2017/7/5 21歳でもまだ元気。この時は後ろ足が動かなくなるとは思わなかった。
2017/9/16 後ろ足がすでにおかしくて、歩き方がおかしくなった。
夫が釣ってくるヒラメが好きで、ヘンテコな歩き方で懸命に歩いてきた。
前足の動きに何とか後ろが付いてきているような歩き方。
2017/10/23 這いつくばってご飯を食べるいっちゃん。
まだまだとばかりに食べる食べる。
2017/11/23 後ろ足がやばい時。カエルみたいな感じ。
目もあまり見えていなくて、耳は完全に聞こえていない。
嗅覚だけで私や夫のいる方向を向いて座っていた。
2017/12/31 後ろ足2本ぷらんぷらんしてる。
2018/2/3 土曜日 もうあと1か月くらいで22歳
のん気に恵方巻を買いに近くのスーパーに行っている間に急に危篤になっていた。
スーパーの袋を放置して、カバンをしょってコートを着たまま、いっちゃんの体に耳をあてて小さくなる心臓の音を確かめていた。そのまま眠るように逝ってしまった。
何も節分という分かりやすい日を選ばなくても(;´Д`)なんて思った。
この時期いっちゃんにお金がかかっていたもの。
・ペットシーツ代
・食べられるものも限られてくるので、ちゅーる、スープ系などの食事。
ちゅーるやトロミ系の食事は他の猫も欲しがるため、いっちゃんだけというわけにはいかなかった。
・甲状腺の定期検査と心臓の飲み薬を中心に病院代。
・自宅で時々行う皮下補液セット。
・ゴミがたくさん出るので、地域の有料ゴミ袋もたくさん。
いっちゃんのお世話関連。
いいペットシーツを敷いているとはいえ、なるべく綺麗にしてあげたいと思うとマメに確認する必要があったから、残業もオチオチしてはいられなかったし、もちろん飲み会食事会なんてお断りだし、朝寝坊などしている場合でもなかったし、ゆっくりと寝たことはなかった。
体を拭いたりお尻を拭いたりやることはいっぱいあった。
いっちゃんだけでなく、チャチャとプルもいるのでその出費もある。
・チャチャの薬や検査や通院など。
・プルの定期検診やワクチン代など。
・トイレ関係
・フード
・光熱費の上昇分
いっちゃん&チャチャのお世話 + ほとんど手の掛からないプル + 仕事(残業多め) + 家事
このフル回転生活を毎日するというのは、よほどのガッツがないとちょっと無理かな?と思う。
私もこの時は謎のアドレナリンが毎日出まくっていてやれていたけれど、今同じことが出来るのかと言われたら絶対ムリ💦
いま目の前の動くかわいい元気な猫を見ていると、想像がつかない内容だと思います。
こんな写真もなかなか見ることがないかもしれません。
もしかしたら、うちはお宅とは違うと思う方も多いのではないでしょうか。
飼い猫の後ろ足が動かなくなること、這いつくばってごはんを食べる日々。
ペットシーツが汚れていないか気になって、浅い睡眠を繰り返す自分の毎日。
だんだんと痩せていく猫の体に針を刺せる場所を探して、補液をする日々。
家事と猫のお世話と育児(私はありませんが)と仕事・・・とあたふたする毎日。
飲み会に行けない、食事の約束もドタキャンすることが多くなって人間関係をおろそかにすること。
買いたいものも買えなかったり、自分を犠牲にすることも増えます。
時には家族に我慢をさせることになるかもしれません。
飲み会で5000円払うなら、ちゅーるが何本買えるとか考える脳みそになったりもします。
もっとお金持ちだったり、協力者が居たりと上手にやっている人もたくさんいると思いますが、そう簡単に多頭飼育をして欲しくないという気持ちがあり、自分の経験を記事にしてみました。
このところ、ちょっとぎゅっと真面目な記事を書きました。
お腹いっぱいのところ、いつも長い記事をさいごまで読んで頂きありがとうございました。