派遣社員当時、働いていた職場でゴミ捨て当番だった私。
季節までは覚えていない。
ゴミ集積所には管理のおじさんがいた。
おじさんが小さな箱をのぞいていた。
私ものぞいてみると、鳥のひながいた。
私「どうしたんですか?」
おじさん「巣から落ちたのかな?気が付いたら落ちていたんだよ。」
私「この鳥どうするんですか?」
おじさん「どうしたもんかねぇ。」
この後、私は鳥を預かってロッカールームにひとまずふたをして仕舞い、定時ダッシュでチャリンコで鳥を持って帰ることにした。
鳥飼育の経験がある実家を頼ろうという作戦があった。
TRFのボーカル似のお局の中村さんに見つかったら叱られそうな気がしたけれど、小さな鳥ということもあって了承は得られた。
とはいえ、一度帰宅した私のアパートには猫がいる。
部屋の中には持ち帰れない。
アパートの2階の、外置きの洗濯機のふたをあけて小さなダンボールごと避難させた。
急いで着替えて親に電話をして、電車とバスで鳥を持って行った。
おとなしすぎて途中で箱の隙間から何度も生存確認をしてしまった。
すでに親はカゴ等を用意してくれていた。
実家で両親と私と、今でいう密状態で泣き続ける鳥を見ていた。
夜も遅くてどうやってお腹を満たしてやればいいのかもわからず、爪楊枝の先にプリンをちょっとずつ塗ってくちばしに運んだ。
よく食べた。
夜遅くに私は自分のアパートに戻った。
その後、鳥は鳴き続けて2~3日で旅立ってしまった。
親が、「あの鳥、ダメだったよ。」と電話をしてきた。
親が庭に鳥を埋葬して、花の種をまいた。
巣から落ちてしまった時点で難しかったのかもしれない。
ひとりでひっそりゴミ集積場での最後じゃなくてよかった。
時々、皆さんのブログを見ているとこういうことを思い出します。
不思議ですよね。
その方が書いているブログの内容とは違うはずなのに、自分のずっと奥の方にある記憶が急に出てきたりする。
どの記事が元になって思い出したのかを載せようと思って一度下書きで言及したのですが、「こいつバカなんじゃねーか。俺はそんなこと書いてないぞ。」と思われそうなのでやめました(笑)
ヒントは男性のブロガーさんですね。