私が多頭飼育でメチャクチャだった時期、もたもたしてる間に子猫が5匹産まれた。
(よく飼育崩壊しなかったなーというレベルです。)
その中のコタロウとチャチャ(オスの兄弟)
私が里親に出して、後に返されることになる兄弟猫。
ガラケーの古い写真なので見づらいけれど思い出の写真。
当時の猫の譲渡体制の充実度がどうだったのかは覚えていないけれど、地域新聞の片隅に子猫を譲りたいという内容と連絡先を掲載してもらった。
成ネコを飼っているという一人暮らしのおじさんが車で見に来た。
建設現場で働いているおじさんはとても優しそうで、「この子とこの子にするよ。」といい、後日キャリーを持ってまた来ることになった。
数日後、約束通りおじさんが来てコタロウとチャチャを連れて行った。
ところが、2週間くらい経って私がアパートの2階の階段を上ると、うちの前にダンボールがポツンと置かれていた。
持ち上げてみると、大きさの割にとても軽くて空間があるけど中で何かが移動する。
まさか猫が入ってるなんて思わないので振ってみた。
やはり中で何かが移動した。
家に入って中身を開けてみた。
- 変な首輪を付けられている、怒ったノミだらけの兄弟猫
- 先住ネコと撮ったポロライド写真1枚
- 4缶パックの猫缶
- 手紙
この4つが入っていた。
「下の世話ができません。」
手紙にはそれだけ書いてあった。
色んなことを覚える時期に2週間、どんな思いをして暮らしていたのかはわからないけれど、その兄弟は「シャーシャー」威嚇し続け、顔つきも含めて別の猫みたいになっていた。
ひとまず動物病院に連れて行ってノミ取りをした後、うちの猫として暮らしていたのだけれど、威嚇することは無くなっても常に2匹でつるんでいた。
チャチャが圧倒的な強さですぐに家の中でNo.1になり、その舎弟のコタロウが自動的にNo.2の座についた。
虹の橋を渡る時は弟分が先に渡り、それを見守った後に兄貴分が渡って行った。
コタロウは19歳、チャチャは21歳。
どちらも老衰。
遺骨の左右の並びもいつものフォーメーションにしてある。
よく考えれば、
- 先住ネコがいる。
- 1人暮らしのおじさん
この2つだけでもっと慎重になるべきだったのだと思う。
そんな余裕は全くなかった。
ちゃんと返してくれただけよかった。
先日、譲渡に対する難しさというのをnekosamさんのブログで読んで思い出した。
プルもいっしょに過ごしていた期間があったね。