プル、時々カマ江と飼い主のアルバム。

画像加工したりのんびりやってます。猫のプルミエール♀と保護カマキリのカマ江と大腸がん寛解を目指すおとうさんと飼い主のアルバム。

初めて赤坂動物病院に行った日の話。

9年前〜10年前に赤坂動物病院に行ったことがある。

 

目的は、自己免疫疾患で色んな症状を併発していた14歳のクロタンの体がどうなっているのかを知りたかった。

 

「何とかして欲しい。」わけではなかった。

 

決して近くはないその場所。

 

当時、車を持っていなかったから電車でクロタンと出掛けた。

端っこの車両のさらに端を選んだ。

 

赤坂見附駅から近い、茶色っぽいビルの2階。

 

想像よりずっと普通で入りにくい雰囲気はなかった。

 

クロタンは自己免疫疾患で、度々貧血をはじめとする色々な症状に襲われていた。

それどころか、片方の鼻から鼻血をよく出すようになった。

前庭疾患という体が傾く症状も出ることがあった。

 

地元のどの病院ももうお手上げ。

 

こうなんじゃないか?

ああなんじゃないか?

 

その推測だけで薬が出されたりする。

 

で、改善しないとまた別の推測で別の薬が出されたりする。

 

推測の消去法。

 

そのことが嫌だった。

このままでは、クロタンが薬漬けで殺されてしまう気がした。

あてずっぽうで薬をぶち込まれるのはもうごめんだった。

 

 

それで赤坂動物病院に予約を入れた。

土曜日のお昼近くだったように思う。

 

  1. 今、この猫の体はどういう状態なのか。
  2. 残されている時間はどのくらいなのか。
  3. 老体にムチを打つような治療はしたくない。

 

最初にこの3つを伝えた。

 

これまでの病院とは違い、先生はしっかりと話を聞いてメモをとってくれた。

時間を掛けて問診をしてくれた。

 

私は近くの喫茶店で待っていた。

 

18時頃、病院から連絡が入った。

 

結果は散々。

14歳の体調の思わしくない猫に麻酔を掛けて行うような検査は出来ないと言われていた為、出来る範囲で診てくれた。

 

検査を終えて戻って来たクロタンの首には、病院スタッフお手製の可愛いお花のバンダナが結ばれていた。

がんばったご褒美なのだそう。

 

クロタンを苦しめている一番の原因は免疫ではなくて、腫瘍が体中に転移をしていること。

脳・肺・腸には確実に腫瘍はあり、他にも転移をしている。

あちらこちら傷んだり呼吸が苦しくて、それが食欲不振につながっているのではないかというお話。

 

結果は、副作用の少ない痛み止めを処方してもらい、あくまでもゆっくりと過ごしてもらうという話にたどり着いた。

薬は、クロタンが頑張っている限りは電話一本で郵送をしてくれると言ってくれた。

 

選べる事なんかほとんどない。

やるべきことがはっきりとした。

 

クロタンの体に起きていることがちゃんと分かった上で飲ませる薬は納得ができた。

 

 

とっくに病院が閉まっている時間だというのに、先生も他のスタッフも受付の方もとても親切だった。

 

先生は、私がクロタンを抱っこしている写真を撮ってくれた。

これは後に郵送をしてくれたような気がするし、その場でもらったような気もして記憶があいまい。

 

待合室にはたくさんの飼い主さんからのお手紙が貼ってあった。

 

検査費用は内訳はもう覚えていないが、7万円~8万円の間だった。

 

晴れ晴れしい気持ちですべてを受け入れることが出来た私にとっては、気持ちよく払える金額だった。

 

行く前は、もっとお高くとまった敷居の高い都内の有名な動物病院かと思っていた。

有名人のペット御用達の病院の印象もあった。

 

でもそれはすべて私の勝手な想像だった。

 

行ってみればわかる。

とてもアットホームで安心する場所。

思っているイメージとは違う。

 

何度か痛み止めを郵送してもらい、お金を振り込むということを続けた後にクロタンはさほど苦しまずに、冬の日曜日の16時過ぎに旅立っていった。

 

クロタンが旅立った後、私は赤坂動物病院に感謝の手紙を書いた。

 

それが赤坂動物病院と私の最後のつながり。

 

もうそれから何年も足を運んでいないから、今はどうなっているのだろう。

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私のブログ、赤坂動物病院というキーワードで検索が掛かっているから書いてみた。

おそらく過去記事で一度、少しだけ触れたからだと思うのだけど・・・。

puru3919.hatenablog.com

 

もし行こうかどうか迷っている人は、ぜひ一度行ってみて欲しい。

 

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